僕が今まで付き合った女性の中には、突然別れを切り出す人が何人かいて、結構びっくりさせられたもんです。調子の悪い時にこれをやられると、一月くらい立ち直れなくなることもありました。若い時は女性に対する執着が強いので、どうしてもダメージが大きくなりがちなんですよねえ。
こういった話は僕だけの特殊な体験じゃなくて、まわりでもよく聞きます。どうやら女性には(もちろん全員じゃないけど)、「日々の小さな不満が溜まってある日突然嫌いになる」という傾向があるようです。
ただし、こんな別れ方を繰り返していると、相手の性格によってはどんなトラブルに巻き込まれるか分かりません。逆に、「突然彼氏のことが嫌いになったけど、どう切り出したらいいのか分からない」なんて優しい人もいるでしょう。
ということで今回は、相手をあまり傷つけずにスッパリと別れる方法を紹介します。その方法とは、簡単にまとめると「気持ちをなんとなく相手に悟らせながら、ある程度の期間を置いて別れる」ってことになります。反対にやってはいけないのは、さっきも言った通り「突然別れを切り出す」という別れ方です。
目次
やってはいけない危険な別れ方
恋人が嫌いになって別れる時、「ある日突然別れを切り出す」なんて人がいます。ただし、この方法は相手にショックを与えるだけじゃなくて、相手の性格やコンディションによっては、取り返しの付かないトラブルを引き起こすことがあります。
特に、楽しいイベントの後にこれをやられると、ショックは数倍どころじゃありません。「いや~、昨日は最高のクリスマスを過ごせたなあ」なんて翌日に「私達、もう終りね、別れましょ」じゃ、こっちは混乱しちゃいます。
まあ、もちろん、女性にも「せっかくのクリスマスに携帯ばかりいじくりやがって」とか、「また、くちゃくちゃ言わせながら食ってるよ」なんて言い分があるのは分かります。突然別れ話を切り出しているように見えて、実際はそれまでの小さなストレスや不満が溜まりに溜まっているんですから。
とはいっても、せっかくそれまで付き合ってきた二人じゃないですか、何も憎み合って別れることはありません。相手を全く傷つけないのは無理としても、どうせならキレイな思い出としてスマートに別れましょう。
円満な別れ方その1「それとなく匂わせる」
恋人と円満に別れるには、「思い立ったが吉日」とばかりに突然別れを切り出すんじゃなくて、別れを切り出す前に、ある程度の時間をかけてこちらの気持ちをなんとなく匂わせていく事が大切です。
例えば、「体調が悪いとか用事があるとか言ってデートを断る」、「電話がかかってきても出ない」、「メールやLINEを無視する」。どうしても仕事や学校で会う必要がある時は、「こちらから話かけない」とか、「相手から話しかけられた時は無表情で受け答えする」、「会話を拡げない(「はい」とか「いいえ」で打ち切る)」などです。こういった細かいテクニックを使いながら、1ヶ月以上かけてジワジワと相手にこちらの気持ちを匂わせていきます。
ただし、「こっち見んな!」とか「うるさい!」、「イライラするなあ」といった強い言葉はいけません。これだと、すぐに別れを切り出すのとそんなに変わりませんからね。
円満な別れ方その2「相手に嫌われる行為をする」
それから、「相手に嫌われる行為をする」というのも、できたら付け加えておいてください。もちろん、直接会う機会が無い場合は無理ですけど。このひと手間をかけておくことで、別れを切り出した後、相手があなたの事を忘れやすくなります。要はスムーズに物事が運ぶってわけです。
具体的には、「相手の前でおならをする」とか「靴の踵を踏んで歩く」、「相手の嫌いな服装(ケバい服とかだらしないジャージなど)をする」など。それまでの付き合いが深ければ深いほど(逆説的で悲しいですが)、相手の嫌がる行為がよく分かっているわずですから、それをあえて恋人の前でやるわけです。
ただし、「その1」でも触れたように、強い言葉や態度で相手を煽るのはいけません。あくまでも消極的というか受け身の行為で、相手に嫌われるように誘導してください。
こういった「ひと手間」で相手に「即」嫌われるようなことはそうそうありませんが、最初にも言った通り、別れを切り出した後に相手があなたの事を忘れやすくするのが目的なんで、これでいいんです。
円満な別れ方その3「楽しいイベントの後は避ける」
これは「その1」とも通じることなんですが、クリスマスや誕生日でたっぷりと楽しんだ後、いきなり別れを切り出すのはいけません。
あなたにしてみれば、「まあ、別れる前にちょっとだけ楽しい思いをさせてやろう」とか、「何も今日切り出すことはないか」なんて気を使った末のことななんでしょう。しかし、そんな事情は相手にしてみれば分からないことです。
たっぷりと楽しんだ翌日に別れを切り出されれば、相手のショックは何倍にもなってしまいます。最初にも言った通り、相手のショックが大きければ大きいほど、予期せぬトラブルに繋がる可能性も増えちゃいます。これは、相手への気遣い以前に、不要なリスクを無駄に増やすことになるんです。
万が一、クリスマスや誕生日といったイベントが近い時期にある時は、「その1」で紹介したテクニックを使って1ヶ月以上は後にずらしてください。もちろん、その間もクリスマスにデートの約束なんかいれちゃいけません。
円満な別れ方その4「きっぱりと別れを切り出す」
ジワジワと相手にこちらの気持ちを匂わせながら、1ヶ月以上過ごしたら、最後はいよいよ別れを切り出します。別れの切り出し方は、「後を引かないようにキッパリと、かつ変な恨みを買わないようにする」ってことが大切です。
例えば、相手を傷つけまいとして「あなたにはもっとふさわしい人がいるから」とか、「私なんかあなたに似合わないわ」なんてことを言う女性がいます。しかし、相手が鈍い男性の場合、これでは「いやいや、俺はお前で十分だから」なんて未練を残しちゃうことがあるんです。
逆に「お前の顔を見るだけで反吐が出る!」なんて強い言葉で別れを切り出せば、かえって相手に変な恨みを買うことになりかねません。
ここはキッパリとかつ冷静に、「あなたの事が好きじゃなくなったの、1mmも復縁する可能性はないわ」と無表情で伝えることが大切です。
円満な別れ方の「まとめ」
最後に「まとめ」として、「円満な別れ方」の要約をしておきます。
まずは、急に別れを切り出さず「それとなくこちらの気持ちを匂わせる」、ついでに「相手に嫌われる行為」をはさむと後々スムーズにいきます。さらにクリスマスとかバレンタインデーなど「楽しいイベントの直後は避ける」、最後に後腐れの無いように「キッパリと別れを切り出す」でフィニッシュです。
恋人が嫌いになるというのは、理性ではどうしようもない本能的なものです。といっても、そんな相手を無闇に傷つける必要はありません。トラブルを防ぐ意味でも、今回のテクニックを使って後腐れなくスマートに別れましょう。